エンブリィリドル航空大学工学部航空宇宙工学科

教授陣のご紹介 (筆者の独断と偏見によるもの)

 

現在工事中です。ご容赦下さい。

 

ドナルド・レイバーン教授・工学部長 (Dean)

アダ名: ドン先生

工学部の大ボス、ドン先生である。アメリカの大学の学部長はたいそうな権限があるのだ。重要なことはほとんどこの人のツルの一声で決まるのである。アリゾナ大学出身で、ロス・アラモス研究所の研究員を長くやっていた。水素爆弾とかの研究にも関わってたらしい (物騒ですねえ)。ものすごく頭の回転が早い。だから仕事もものすごく効率よくこなす。工学部長というのはたいがいものすごく忙しいハズなのだが、この人が忙しそうにしてるのを見たことがない。ボクがエンブリィ・リドル航空大学で働くようになったのは、この人からの突然の電話で始まったのである。面接を一応受けてはみたものの、とても採用してくれるとは思えなかったので、あまり期待もせず、はっきり言ってほとんど忘れていたころ、突然、ドン先生が電話をくれたのであるが、こんな感じの電話であった。「うちの大学に来てほしいんだけど、給料はこれだけ出すけど、どうかねえ。」「今すぐ返事してくれない。」ときたものである。こちらは、ひょええっ、という感じであったが、これがボクがこの大学の助教授として採用になった瞬間であった。アメリカの大学ってみんなこうなのかなあ?

 

 

 

 

リチャード・フェルトン教授・工学部副部長 (Associate Dean)

アダ名: ディック先生 (みんなはこう呼ぶのだけれど、ボクは尊敬の念を込めて、フェルトン先生と呼ぶようにしている)

フェルトン先生、もう70歳近いベテランである。アメリカの大学には、日本のような「定年」などという制度はないから、本人が働きたければいつまで現役を続けてもかまわないのである。フェルトン先生は、初代航空宇宙工学科長、初代工学部長、と歴任し、エンブリィ・リドル航空大学プレスコット・キャンパスの初期を支えた大功労者である。そういう意味では尊大に振る舞ってもちっともかまわないのであるが、この人はそんな態度は絶対にとらない。人格者であり、学生からも絶対的に信頼されている素晴らしい先生なのである。大学の将来を考え、自分の後任としてドン先生をサポートするために自ら降格を申し出て工学部副部長になった、というのは有名なエピソードである (そんなことをする日本の大学教授が果たして何人いるのだろうか)。工学部長に助言するかたわら、工学部のいろいろなこまごまとした雑務を全部一手に引き受けている (だから工学部のことはこの人に聞けばたいがい何でも分かる)。あっそうか、ドン先生があんまり忙しくないのはフェルトン先生がいるからかな()

 

 

 

 

ロナルド・マドラー準教授・航空宇宙工学科長 (Department Chair)

アダ名: ロン先生

ロン先生、多分工学部で一番忙しい先生であろう。いつ見ても忙しそうである (かわいそう)。航空宇宙工学科の学科長は、いわば調整係と言ってよい。誰がどのクラスを教えるだの (その他どうこう) いったような細かい調整をやるのであるが、ご想像の通り、アメリカの先生はみんなワガママだから大変なのである。工学部長のドン先生と副部長のディック先生がほとんどの権限を握っているから、学科長には実質の権限はないに等しい (ウーム、かわいそうすぎる)。この学科長という悲惨なポジション、準教授クラスの先生たちにかわりばんこに回ってくる。みんな何とかしてそれを避けようと必死である (無理もないか)。ちなみに、次はレイチェル先生にしようよ (この4月に準教授に昇進したばっかり)、というのがほぼ学科内の統一された意見になっている (レイチェル先生は絶対にイヤだ、と言ってるが、ムダな抵抗というものであろう)。ロン先生、コロラド大学の出身で、宇宙空間のゴミ (英語ではスペース・デブリスと言う) の研究が専門である。子だくさんで、4人の子持ち。

 

 

 

 

レイチェル・シン準教授

アダ名: レイチェル先生

カリフォルニア工科大学・数学研究科の出身で、ヒューズ社の研究員として長くロケットのペイロードなどの設計をしていた。ロン先生、カール先生とともに、宇宙系トリオ (ボクが勝手にそう呼んでいる) の一角を占める。カリフォルニアに長く住んでいたが、山の暮らしがしたくてプレスコットに来たという。レイチェル先生の家は標高6000フィートの想像を絶するようなスゴイ山の中にある。裏庭には、シカ、イノシシ、リス、タヌキ、ウサギ、コヨーテ (大丈夫かよ?) などの動物がよく出没するという。この山の家から30分かけて未舗装の山道を大学へ通っているが、車は何とトヨタのソアラである。トヨタの技術者にレイチェル先生のソアラを見せてあげたい。これほど酷使されているソアラはそうそうあるまい。もともと、パール・ホワイトのはずの車体が泥まみれの見事な茶褐色になっている。レイチェル先生の旦那さん、俳優のリチャード・ギアによく似ている (すんごいハンサムな人)

 

 

 

 

カール・シーボルト助教授

アダ名: カール先生

カールと言うと、おやつのスナックを連想しそうになるが (ごめんね)、この人はオランダ系のドイツ人なのだ、シーボルト . . . ええっ、もしや、と思ったら何とその通りだったのだ。日本人なら知らない人はいないであろう、幕末の長崎で開業医として来日し、日本人女性とも結婚した、あの有名なシーボルト医師の子孫にあたる人なのである。ボクが日本人だから、というので、わざわざ自分の家に伝わる資料や家系図などを見せてくれた。ドイツにはシーボルト医師の博物館もあるという。カール先生、NASAのヒューストンでスペース・シャトル関連の研究員をしていた。日本人宇宙飛行士、毛利さんとは大の親友であったという。毛利さんの奥さんはドイツ人 (カール先生によるととても身長の高いスラリとした女性らしい) で、カール先生の奥さんの親友だったのだという。自家用飛行機ライセンス (プライベート・ライセンスと言う)を持つパイロットでもある。ウーム、この人、すごすぎる . . . さすがはシーボルト先生の子孫である。でも、子だくさんで、4人の子持ち。時々、オフィスで一番下の子 (0) のミルクをあげてるのが何ともカワイイ。

 

 

エンブリィ・リドルの先生たち、まだまだ続きます。お楽しみに。

 

 

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